水上作品の舞台と出会い

2016年10月14日

    朝から晴れわたる気持ちの好い一日でした。
   
大きな腹の雌カマキリが凍えた体を温めるため、陽射しの強い石畳や板塀につかまっていたので写して来ました。きっともうしばらくすると、このカマキリ達は文庫のあちらこちらに苦労して卵を産み付けるのだと思います。
 水上勉が苦悩して生み出した代表作品の一つに「五番町夕霧楼」があります。先日その作品の舞台となった京都五番町にあった遊郭「夕霧楼」の創業者の御息女が来館され、本館の展示を見学されました。その方は88歳のお婆さんで、高齢のため息子さんが付添う車椅子でしたが、品のある京都人でした。その方がこんな事を話してくれました。「遊郭をやめて、芸子さんだけにしたのは私の代からです。昔、水上先生とお会いした時に、貴方たちが五番町で遊郭を営んでいてくれたから、私は『越前竹人形』や『五番町夕霧楼』などの作品を書くことが出来たのですよ。と水上先生から話してもらったことがある。」と話してくれました。
    
今日の文庫は、午後から滋賀県大津市から「絵手紙教室」の団体様が観光バスで来館され、にぎわいました。(T