経験

2016年7月21日

 本日、朝から個人でお越しのお客様、団体のお客様、打ち合わせの方々、次から次へとひっきりなしの対応で大活躍となった一滴文庫(擬人法的な)でした。そんな中でも、平均年齢が80歳ほどになるかという団体の皆様、一滴文庫に興味津々で次から次へと質問攻撃をいただきました。うれしいものです。なかでも一番小生の心に残った会話は、90歳に手が届くと言われていたお客様とのものです。「私は、生まれた家が造園にかかわる家柄だったので、小さいころからお庭を見て回るのが好きでした。色々なお庭を親に連れられて拝見させてもらいました。そんな中でも、ここは一風変わってるように感じます。造られたものという感じがあまりしないのに、整っている。一見すると、こんなところにこんな草木がと思うのですが、全体を見てからそこに目を戻すと調和を感じる。すごいものです」という趣旨のご意見をいただきました。周りの人たちからの質問に答えながらの会話でしたので、たぶんこんな感じだったかと思いますが、とてもうれしいお言葉でした。つい、小生も他の方々との問答もそこそこに「日本人が思い描く自然の風景は、里に住む多くの人たちの手によって作られる(保たれる)里山の風景ではないでしょうか。ここ一滴文庫のお庭は、多くの人たちの手が入り、30年かけて今につながる風景になっていますから、小さな里山みたいなものかもしれませんね」と一言。それに対するお言葉をもらうことはできませんでしたが、その場でニコリと笑みをいただき、本館に進んでいかれました。
 ここ一滴文庫にいると、本当に様々な経験をさせていただきます。言葉と言葉を交わし、言葉に表情で返され、言葉を文字に残し、そこに挿絵が入ることなんかも……。他ではできないような経験がいっぱいです。それを受ける感性が小生にもまだ少しだけ残っていたことにも驚きですが。(S)