良縁結ぶ

2016年7月9日

 ここ数日、文庫は多数の良縁に恵まれております。ここでいう良縁とは、興味津々で熱心な客様方の来訪のことです。
 本日は、朝からお客様の足音が絶えず、団体様も複数、個人様もひっきりなし。そんな中でも、70過ぎた同級生グループの皆様、最後に記念撮影をご希望で長屋門に集まりシャッターをお願いと頼まれてみると、どうやらお独り足りないご様子。あれ、〇〇君は? と探し出したら、「〇〇は、まだ本館から出てきてないよ。あいつは文学青年だからね~。興味が尽きないんだ」と、皆様ある意味あきれ顔(あいつは昔から…という、なつかし顔かな)。本館からのっそり出てきた〇〇さんは、皆を待たせてもなお満足顔。皆様「ここの雰囲気じゃあ、〇〇にとっては天国だな」と、友達の趣味を茶化してまた満足顔。70過ぎても良いご関係、周囲に同年代の人間がいない小生からしたら、うらやましい限りです。
 そしてもう一つ、それは数日前に大阪からお越しいただきました親子様。お母さまと少しお話をさせていただきましたら、なんだか娘さんの方も話に乗ってきて、最後に娘さんが「飢餓海峡」をご購入。ん~結構、読むのも時間がかかりますよと言ったら、大丈夫ですとのお返事をいただきました。こんなに若い読者さんが水上作品に触れてくれるとは、お客様とはお話してみるものですね。これももちろん良縁というものです。
 さらに最後のもう一つ、これも数日前のことですが、ご夫婦で本館の一滴文庫略年表を見学中に奥様が「やっぱり199〇年の、この人形劇をあなたと見たのよ。」と言うと、旦那様が「いやいや、この年だとまだ結婚してないだろ。この先の199〇年の分だろ」、奥様「……あっ、そうかもね。そうだったかもね……。う~ん、でも懐かしい」との会話がチラホラ聞こえてきました。会話の言葉とは裏腹に(笑)、何とも楽しそうなお顔を拝見して小生は一安心(笑)。その後も、ご夫婦仲良く昔の記憶を確かめ合いながらの見学風景は、まさに良縁。

 人と人、人と本、人と施設(昔の記憶)。それぞれをつなぐご縁の媒体として、どうやら一滴文庫の使命もまだまだ尽きることはないようです。(S)