5月2016

楽しみ方はいろいろ

2016年5月19日

 庭の花の開花も一休み、カルミアが緑の隙間から顔をのぞかせるだけとなりました。木々の緑が多く感じるのは、私だけでしょうか。緑が目に染みるということは、少々身体に緑物が足りないせい? と思いながら、新しい展示を眺めていると開設当初の文庫の写真が目に止まりました。園路も広く、庭木もまだ植えたところという様子ですが、文庫とともに育ってきた木もまだまだあるのです。展示などの機会でしか見ることができませんが、芸術にうとい私としては、唯一、興味を引かれるものなのです。これが当たり前と思っていたものが、こうだったとかと、良いものは今も昔も変わりませんから。さて、どこをいじろうか。悪い虫がうずうず動き出しました。(u)
 今回の斎藤真一展は見事です。文庫にいても全作品を一度に見ることはありません。

「斎藤真一展 瞽女(ごぜ)」始まる

2016年5月18日

    今日から、平成28年度若州一滴文庫企画「斎藤真一展 瞽女」が始まりました。本展覧会は斎藤真一のご長男斎藤裕重氏と中村正義の美術館のご協力により、開催することが出来ました。心より感謝いたします。
     斎藤真一は盲目の女旅芸人「瞽女」を初めて描いた画家で、「越後瞽女日記」や「吉原炎上」を書いたエッセイストでもあります。生前水上勉はこの斎藤真一と親しい交流をしていました。水上作品(文庫本)の多数のカバー画を斎藤は手掛けています。また「瞽女」研究家の第一人者であり、水上作品にもおおきな影響を与えました。その作品が代表作「はなれ瞽女おりん」です。水上勉は、斎藤真一が描いた絵を一滴文庫美術品の中核にしたいと24点買い集めました。今展覧会ではその全てをご覧になれます。また、斎藤真一が越後瞽女を何年にもわたり取材し、あまり知られなかった「瞽女」の営みを絵と文章で描いた「越後瞽女日記」を紹介しています。この展覧会は展示資料が多く、本館1階展示室と中2階展示室(右)が会場となっています。
     なお、「斎藤真一展 瞽女」のイベントを6月5日(日)に行ないます。内容は以下のとおりです。
午後1時~ 女優金澤碧「ひとり、かたり」 会場:くるま椅子劇場
午後2時~ 「斎藤裕重ギャラリートーク」 会場:本館展示室1F
こんな機会はめったにありません。是非ともご参加下さい。(T)

企画展終了

2016年5月16日

 本日で「一滴文庫この30年」展も無事終了です。お世話になった皆様、見学にお越しいただき様々な想い出を教えていただいた皆様、担当者として改めて御礼申し上げます。この企画は、本来もう一年早く実施予定(30年を迎えるカウントダウン的な期間)のものでした。しかし、足が遅いというか、雑務に追われてというか……、なかなか取り掛かることができずにくすぶっていました。しかし、やはり三十年という節目を締めくくる(これが重要なポイントです)には、ここだろう! ということで、ちょうど三十年から31(今年の3月8日をもって31年目に突入しました)に一歩踏み出す期間ということで、このタイミングを選ばせていただきました。
 何事も、日々勉強という感じですが、ここ数回の展示(民俗学の展示や30年展など)で学ばせていただいたことは、展示に文章を差し込んでも、読む人はガッツリと読みこんでくださるということでしょうか。これまで、学校の博物館展示論などを受講していたら「展示のキャプションはせいぜい200字まで! それを越えると人は読もうとすらしなくなる」ということで、解説はできるだけ文字数を抑えたものを心がけてきました。しかし、やはり文学館で展示をするということは文章から逃げるわけにはいかないようで、そこかしこに文章の抜粋を展示しておりました。そして、皆様の見学風景を端からみていると、意外に皆さん長く足を止めて読んでくださっている。しかも、それを読むことで懐かしさがこみあげ、もう一度水上勉の著作物を読み直してみますというお話を沢山聞くことができました。もちろん、このような文章の掲示は、キャプションなどの文章とは違いますし、興味のまったくない人にとっては読んでいただけないどころか……という一面もはらんでいるということは重々承知したうえでのことですが、とても面白い発見(?)でした。改めて、文章の持つ「力」を思い知ることができました。
 次に小生が担当するテーマは、ことさら重たいものになる予定ですが、その中でも何か引っかかりのあるものにしたいと計画を練っておりますので、皆様からのご指導お待ちしております。(S)
 *会場に設置している「自由帳」には、毎日目を通しております。お越しの際には、ぜひ、一言お願いします。

文庫がつなぐ

2016年5月15日

 先日のこと、ナンジャモンジャ目当てに二人のお客様がいらっしゃいました。毎年、満開の時期をはずし、残念な思いをしていたそうですが、思いはいつかは通じるものです。今年は4本もの満開のナンジャモンジャが迎えてくれました。めでたしめでたしで終わるはずだったのですが、どうしても気になることがひとつ、そう、お客様と初めてお会いしたとは思えなかったのです。失礼を承知でお住まいをお聞きすると、毎年この時期にお世話になっている方ではありませんか。お客様も見たことあるような?と思っておられたらしく、聞いては見るものでお互いすっきりとしました。さて、ここでもめでたしめでたしでは終わりません。年配の女性の方は、水上勉がこちらで教鞭をとった時の教え子の妹で、まだ学校へ行く年齢ではなかったけれど、お姉さんについてよく行って水上勉の先生ぶりも記憶に残っているそうです。普段は絶対聞けない話が満載のようで、いつかはじっくり話を伺いたいものです。
 普通にお会いしているだけでは、何事もなく終わるものですが、これも文庫が繋ぐ縁なのでしょうか。(u)

ナンジャモンジャの花が散る

2016年5月14日

 青空が広がり気持ちの好い一日でした。
 
満開だったナンジャモンジャが遂に花びらを散らせ始め、地面が白くなっていました。来館されたお客様も、雪が降る様に花びらを散らせるナンジャモンジャを見て、なんて綺麗なんでしょう!とおっしゃっていました。今日も絶え間なく来館者があり文庫は賑わいました。(T

最適の一日

2016年5月13日

 昨日に引き続き、日差しの強い一日となりました。こんな日は、畳の日干しに限ります! っと、何のこともありません。もうすぐそこに迫ってきた竹人形文楽のときに、できるだけ気持ち良く劇場の楽屋を使ってもらうための一手間です。今年度は特に、6月の竹人形文楽にはじまり、7月のザイラーDUOコンサート、9月の文学コンサート、10月の帰雁忌などなど、楽屋を使う機会が目白押しです。
 出演者の皆様に少しでも(たぶん本当に少しなので、気付く人はいないと思いますが)リラックスしてもらって、一歩でも進んだ公演になってくれれば来館者の喜びも増してきます。ということは、スタッフも気分良く業務に臨めます。あらっ……、ということは、気を良くしたスタッフによって畳が干される日も増えます。とすると、さらに出演者さんたちの……、この辺で止めておきましょう。因果は廻ります(合掌)。
 何だか最近、こんな拙文ばかりな気がします。先日読み終わった本は「空海」、今読んでいる最中の本は「道元」、そろそろ思考も次の段階に進みたいものです。(S)

今日見た風景、次回は

2016年5月12日

 春うららかな一日。日差しは、もうすぐそこに迫っている夏を予感させるものとなっています。そんな午後のひととき、文庫の庭園には毎年恒例になっている大飯中学1年生の写生会が開かれています。どこにするのか迷いながら、各々好きな位置を決めてはスケッチに勤しんでいます。近寄ると恥ずかしそうに絵を隠す人、もうこれだけ書いた! と見せてくれる人、なかなか場所が決まらずに園内を歩き回る人、色んな行動がありますが共通しているのは、それぞれ春の日差しを一身に浴びて楽しそうということでしょう。文庫のお庭はナンジャモンジャやツツジ、アヤメにシランなど様々な草木が咲いておりますが……もう終盤。次に来たときには、スケッチ対象がゴロっと風変りしていることでしょう。生徒の皆さんは、きっとこのスケッチで諸行無常を実感してくれることでしょう(合掌)。(S)

黒(う)竹

2016年5月11日

 確かに成長が早いです。防草シートがかわいそうで、シートの頭を切り開いてやった黒竹のタケノコ。1日で倍以上の高さになりました。近年まれにみる太さ、幹回り3センチはあります。手前のタケノコに比べ、いかに太いかわかります。このままどれぐらい成長するのか見てみたいし、極太の竹筆に変身するのも見てみたいし、どちらにしても文庫の逸品になること間違いありません。ただ、竹筆にするのであれば素人に手出しは無用、竹筆作り何十年の玄人に託さねばなりません。雨後のタケノコ、竹筆作りが早まりそうな勢いです。(u)

窓に痕跡

2016年5月9日

 本日、開館担当。寝ぼけ眼で六角堂の窓を開けようとしたら、窓越しの上空にフワフワと浮いているものが…。あれはいったい? と思い、よくよく見てみると窓ガラスにべったりと付着した綿毛。どうやら、また鳥が激突し、たぶん下にご遺体が……と思って確認してみましたが、みあたりません。よかった、たぶん打ちつけただけで回復して飛び立ったのでしょう。しかし、あの羽毛の付着具合から、かなりの強打! 無事に帰路に着けたらいいのですがと、朝から心配事まみれる一日となりました。(S)

手をこまねいて見ているわけにはいきません。

2016年5月8日

 竹林にタケノコが出てくるのは、ごくごく当たり前のことですが、文庫にとっては一大事、竹林の死活問題なんです。動物に荒らされて新しい竹が育たず、ひと冬ごとに2本3本と竹が減っていきます。今年はタケノコすら出なくなったのかと思っていたら、「タケノコが出ましたよ~」とうれしいお知らせ、ひょっこり頭が出ていました。今年こそは守ってやらねばと、家で眠っていたネットを持ち出し、竹林の一角を囲ってやりました。さて、どれだけ効果があることやら、ま、とりあえず、人に踏まれることはないでしょう。劇場のガラス舞台からは無粋なものが目に入りますが、無事育つまで見守ってやってください。
 今年の文庫は、タケノコの当たり年のようで、防草シートを突き破る勢いです。もちろん切ってやりましたが、今年は立派な竹筆が作れそう。(u)