お留守番でも

2014年8月1日

 ついに8月です。そうです、本年度の特別企画である没後10年展が本日よりはじまりました。まずは、小浜市の若狭図書学習センターと福井市の橘曙覧記念文学館の二館で文庫に先駆けて開催です。そしてすぐ来週の水曜には、文庫でも次の企画展「もうひとつの太陽」が開催されます。福井県内の各所で楽しめる総合的な企画です。お近くの方は、この機会にぜひ足をお運びください。
 と、このように館外では次々と開催される10年展を尻目に、小生は文庫でお留守番。しかし、そこにはなかなか面白い出会いもありました。それは、事務室でクーラーの魅力にメロメロになっているときのことです。本館から一本の内線がまわってきて「ここの図書室って、宮本常一(作家さんではなく、民俗学の大先生です)という人の本はありましたっけ?」との連絡が! あら、なんとも珍しい本をお探しのお客様がいるものだ、ということで本の場所を示しに図書室に向かったら、すでに発見済み。せっかく図書室まで行ったので、なぜ宮本常一先生の本を探してるんですか? とお客様に尋ねてみたら、どうやら民俗学の専門家さんだったようです。こちらに来て3年。なかなか民俗学の話ができる機会にはありつけず、できれば水上勉×宮本常一で若狭の民俗と文学みたいな企画展をしてみたいと考えていましたが、まずは周囲の理解からかな? と、二の足を踏んでいる状態でした。そんな話もしてみると「それは、ぜひ見てみたい。企画の実現を待ってます」との声援を頂くことができました。しかも、貴重な情報まで提供いただきまして…。
 どうやら今回に限らず、ここでは何か物事に取り掛かろうとしたときに、どこかしらから何らかの助けが下りてきていることに気が付きます。これは、俗に言う天佑というやつでしょうか? それとも水上先生の助けでしょうか? いつもそうですが、あまりにタイミングの良いチャンスに恵まれ、何とも不思議な気分になってしまう文庫でのヒトコマでした。(S)