8月2014
耳から目から

先日の話です。「隣町で水上勉がよく泊まっていた旅館を見てきました」とお客様からお聞きしても、「はて?」。同行の学生と思われる2人が水上勉を知らないのでここまで足を延ばしてきたとのことでしたが、その旅館、今はカフェとして利用されていると聞いて、そういえば新聞で紹介されていたなとその景色が頭に浮かびましたが、やっぱり名前が出てきませんでした。
水上作品には地元を舞台にしたものがたくさんありますが、近くにあった写真集「水上勉とふるさと」に、その町を舞台とした「波影」が紹介されており、その旅館があったであろう界隈の写真を見ていただくとその界隈で間違いがなく、わずかながらの知識が役立ちひと安心でした。
本を読み始めても途中でくじけてあらすじだけで読んだ気になる輩ですが、お客様のおかげで中途半端な知識が形を成してきました。さっそく新しい作品を読まなくては。あらすじは最後にと思いはしますが。(u)
大飯中学生職場体験3日目



今日は曇り空のお天気で、気温もさほど上がらず過ごし易い一日でした。
大飯中学2年生の職場体験学習も今日で3日目の最終日となり、午後からだけでしたが2人の中学生は頑張って活動しました。今年は水上勉没後10年展を開催しているのですが、隣町の高浜町郷土資料館にも協力してもらい、水上勉が生前に集めた美術資料(掛軸)を一部展示して水上勉の顕彰をおこなってもらいます。再来月10月1日(水)~10月31日(金)までです。今日は、その展示する掛軸を借りるために高浜町郷土資料館学芸員2名と高浜中学校の生徒1名が来館し、掛軸の借用作業(梱包、写真撮影、取扱方など)を彼らは一緒に体験しました。高浜中学校の方でも同様に職場体験学習を行っているようです。
高浜町郷土資料館に貸出した掛軸は、大飯町大島生まれの禅僧儀山善来や、高浜町の禅僧滴水宜牧のちの(天竜寺館長)や禅僧白隠という臨済宗の高僧達が書いた墨跡で、若州一滴文庫所蔵のお宝です。高浜町郷土資料館で開催したら是非、見に行ってみて下さい。(T)
残暑お願い申し上げます
大飯中学校2年生職場体験学習
どちらにしても
百日紅の花
たのみは
準備
本日、午後から準備に追われて過ごしていました。なんの準備かというと、来週出発する東京出張の準備です。出張が決まってからこれまで、日常の業務に忙殺されてしまい、準備のジュンの字さえも頭から消えさっていました。しかし、そろそろ取り掛からねばと気を向けてみるとビックリ。今回の出張は事前準備(調べ物)が山の様です。もちろん、一週間の長丁場、宿泊や交通手段の確保も順次差配していかなければなりません。はたして、旅立つまでに準備が終わるかどうか…。不安がつのる一方です。
しかし、愚痴や不安を書き連ねたところでどうにもなりません。そんなわけで気分を変えて、せっかくの東京行きなので、夜のあいた時間を使ってコンサートにでもフラフラっと行ってみるかと調べてみると…この期間中に(今川さんの)コンサートなし! 残念です。一週間もの長い期間にもかかわらず仕事が終わった後の予定すら白紙(こりゃ、だめだ)。どうやって過ごすか…。皆さまからのご意見をお待ちしております(笑)。
ちなみに、明日は若狭図書学習センターでT学芸員のギャラリートークの日です(渡辺淳先生も横で面白い話をしてくれるはずです)。小生は、文庫でお留守番担当の日になりましたが、お時間のある方は、ぜひ若狭図書学習センターにお越しください。そして、そのまま文庫にも足を延ばしてみませんか? ここ一滴文庫では、企画展「もうひとつの太陽」絶賛開催中です。(S)