世界の文学

2014年2月8日

 本日も、この雪! こんな状態なので、やはりお客様も少ない一日。事務所や六角堂から外を眺めていると、垣根の隙間から人が駐車場を横切る姿が目に付き、「あっ、来館者だ」と慌てて、取りつくろったら、おサルさんたち…。今日は、〝人 < おサルさん”な一日でした。
 そんな一日なので、普段出来ない仕事が今日なら出来る! というわけにはいかず、頭の中は今回の展示用に県立図書館から借用した「世界の文豪」に注がれていました(本日午後に、ちょっとイレギュラーなこともあり、思考が現在と過去を行ったり来たりして、気もそぞろといった感じでした)。この本には、ゲーテやトルストイをはじめ、まさしく世界の文豪という人々が、水上勉という日本の文豪の手によって紹介されています。小生は、なかでもゲーテの作品は好きで、「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」などは、何度も読み直していました。これらの作品は、当時物凄い反響(?)があり、「ウェルテルの悩み」に至っては、多くの若者が作品(ウェルテル)の影響に引きずられて、実際に若い命を散らしたそうです。これ程の影響力のある作品を生み出す著者は、まさしく文豪といえることでしょう。
 そうです、本当に素晴らしい作品に出会うと、その影響下に引き込まれ、何年たっても、その時の感情や思いが蘇るものですね。かく言う私は、この文庫から眺める冬の光景を目にするたびにトーマス・マンの「魔の山」を思い出します。そして、主人公のハンスカストルプ(だったかな?)或いは、その従兄弟と自分を重ね合わせるように熟読していた時期があったことも良く思いだします。文学って、怖いものです。(S)