墨跡を語る会

2013年3月11日

 

 

 

 今日は、一滴文庫くるま椅子劇場で昨年に引き続きイベント「墨跡を語る会」が行なわれました。
 今回は、水上先生がお持ちになっていた鈴木大拙と西田幾多郎の書いた墨跡2幅が採り上げられ、墨跡の意味や書いた人物の紹介を行いました。その後、皆の疑問、質問、考えが話しあわれる座談会や、墨跡の臨書体験が行われました。

 わたしは、鈴木大拙が書いた墨跡「無事是貴人」の意味を紹介しましたが、流れるように書かれた墨跡は禅語で、禅の世界で用いられるこの言葉には、深い意味があることを知りました。また、この鈴木大拙という人は優れた英語力で日本の禅文化を海外に広くしらしめ、文化勲章を授かった素晴らしい仏教学者であることを知りました。
鈴木大拙が残した言葉にこんな言葉があります。

 無智の人は、智力をいまだ目ざまさぬから、
素朴のままにある。
賢いひとは智力のかぎりを尽くしているから、
もはや、それに頼らない。
両者は睦まじい隣同士である。
「生ま知り」の人にかぎって、
頭を分別でいっぱいにする。

 無智のわたしには、慰められる言葉です。こんな人にまで関心を持ち墨跡を集めた水上先生の探究心に敬服することとなったイベントでした。(T)