大切なものは…

2013年2月16日

 本日、ロシア南部の隕石落下による凄惨な現状が新聞の一面を飾っていました。空から降り注ぐものとして、現在のおおい町では雪、一方のロシアでは隕石というような状況ですが、どちらも限度を超えると被害甚大です。隕石は、地球にも割と多く飛来しているようですが、その大部分は大気圏で燃え尽きて消えていくようですね。しかし、一部の燃え尽きないほどの巨大なものは一時期(と言っても、人類の歴史よりも長い期間ですが…)地球の主だった恐竜すら死滅させてしまうほどですから、その威力たるや計り知れないものがありますね。
 そんな隕石の記事を見ていると不意に思い出すのが、サン=テグジュペリの『星の王子様』(なぜ星の王子様を連想するのかは、作品を読んで感じてください)です。この小説からは、同じ事象でも、見る方向や角度、または見方や見る人の背景など、様々な要因によってその事象という固定の概念なんかないのでは?といった認識をもらったような気がします。あぁ、そうだ「大切なものは、目にはみえないもの」だったんですね。ただそこに存在する大切なものに気付くかどうかは自分次第というところでしょうか。そういえば、確か自分が読んだ星の王子様の訳本には、童心を無くした大人に向けられたものというような帯だったか?脚注だったか?が記載されていたように思います。この一文は、現在、一滴文庫図書室に足を運んでくれた大人の人に『ブンナよ木からおりてこい』の説明をする自分の一言(この本は、児童文学となっていますけど、その背景にある思想を考えると、ぜひ子どもを持つ親御さんに読んでもらいたい作品です。)と似通っている気がしてなりません。どちらも、同じような思想の源流を持っているのかも知れませんね。
 こんな千数百の人が被害を被ったような日(正確には翌日ですが)には相応しくない内容の徒然かもしれませんが、小説という架空の世界には、現実世界の凄惨な状況を癒すことのできる何か(この何かは、各人でお探し下さい)があるような気がします。この認識も、もちろん人それぞれですが。(S)