2011年8月
蛾と蝶
風鈴
思い込み
今日は夕方過ぎから雷が鳴り、夕立に見舞われた一日でした。
そんな一日の他愛もないひとコマですが、庭園内のライオンにカマキリが決闘を挑んでいるところに立ち合いました。巨大なライオンに向かって懸命に鎌を繰り出す(当のカマキリに、そんなつもりは毛頭ないとは思いますが…。)カマキリの姿に、巨大な風車を巨人だと思い込み、槍を片手に突進するドン・キホーテの姿を思い出しました。(そういえば、ドン・キホーテもライオンに向かっていってましたね。確かライオンが相手にしてなかったような内容だったかと思いますが…?)風車を巨人と信じて向かっていくキホーテの思い込みと、ライオンの上のカマキリを見て、決闘の最中だと思い込む自分の違いはどのくらいあるのでしょうか。
この作品は、スペインのセルバンテスによって書かれた文学作品ですが、喜劇的な表層と、その深層にある人間の思考力のようなものを記した大作として、今でも多くの人に愛されている作品だと思います。もちろん、一滴文庫内の図書室にセルバンテスの本も収蔵されていますので、気になった人は一度足を運んでみてください。文学の世界は人生を豊かにしてくれます。(S)
竹紙漉き体験
今朝はお盆で、家に和尚さんが棚経にお越しになりました。陽射しの強い暑い一日でした。
文庫の竹紙漉き工房(旧)水車小屋で、竹紙漉き体験教室が行われました。写真はその時のものです。故郷若狭に帰省された子連れの親子が、思い出づくりにと竹紙漉き体験をされました。陽射しが強く少し風もあったので、漉いた竹紙は1、2時間で乾いてしまいました。竹の皮洗い、竹の繊維潰し、竹紙漉き、竹紙はがし、などの作業工程を体験し、竹紙作りを楽しまれていました。
木槌で竹の繊維を叩く音がポンポンと庭園に鳴り響きました。(T)
※これから毎月第2日曜日に竹紙漉き体験教室を行います。ご希望の方は、一滴の里事務局までお問い合わせ下さい。
NPO一滴の里事務局 TEL:0770-77-2445
FAX:0770-77-2366